01複数の素材と時間の概念
ソ・ミンジョンは1972年、韓国釜山生まれと紹介されていた。当時はベルリンを拠点に活動し、韓国、日本、ドイツでの学びや経験が制作の背景として説明されていた。作品にはドローイング、映像、写真、彫刻、立体作品、インスタレーションなどの媒体が用いられていた。
「瞬間、過去、未来」という時間の異なる側面と、生の儚さや不確定性が、作家紹介を通じた主題になっていた。ひとつの素材や技法に固定せず、多様な表現を用いてそれらを詩的に扱ったことが説明されていた。
02紹介された大型作品
作家歴の中では、あいちトリエンナーレ2013で発表された《Sum in a Point of Time-III (ある時点の総体III)》が大きく取り上げられていた。ポリスチレンによる巨大なインスタレーションで、吹き飛ばされた廃墟のような白い建物として説明されていた。
その作品は、2010年にドイツのベルヴューザールで発表された《Summe im Augenblick》の流れに位置付けられていた。ここで挙げられた二作品は、2014年の紹介文が作家の主題を伝えるために示した過去の制作例だった。この会場での出品作と同一だったとする記述はなかった。
03当時までの発表歴
個展としては、2010年のオランダ・デルデンでの《Porous Hands》と、2012年の韓国・ソウルでの《Fired White》が記されていた。2013年のグループ展には、ブダペストの「Another Chain Bridge」と、ベイルートの「Home Works 6」が挙げられていた。
国や発表の場をまたいだ経歴は、時間と素材を扱う制作の背景として添えられていた。
04素材と時間をめぐる作品の説明
《Sum in a Point of Time-III (ある時点の総体III)》は、シンプルでありながら、劇的で詩的な雰囲気を持った作品として説明されていた。白い廃墟のような建築のイメージと、軽いポリスチレンという素材の組み合わせが、その紹介の中にあった。
時間という主題は、過去を残すことだけでなく、瞬間や未来も含むものとして語られていた。生の儚さや不確定性という言葉が併記され、安定したひとつの状態には収まらないものへ関心が向けられていた。ドローイングから映像、写真、立体、インスタレーションへ広がる方法は、その主題に複数の方向から関わる制作として紹介されていた。
2014年の会場紹介には、3面をガラスで囲まれた展示空間の説明もあった。面積193平方メートル、天井高8.4メートルと記され、東京の景観を見渡すことができた空間だった。作家の素材や空間に関わる仕事とともに、その年の参加会場の輪郭が示されていた。
05写真を焦点にした年の一会場
第8回の青参道アートフェアは「Focus Photography」を掲げ、2014年10月23~26日に開催された。約30店舗、40組以上のアーティストという全体構成の中で、写真の記録と伝達を読み解くことがテーマとして語られた。ソ・ミンジョンの紹介は、写真を含む複数の媒体へ開かれた制作を示しており、この年の表現の幅を伝えていた。
Espace Louis Vuitton Tokyoは2014年の参加会場として記載されていた。
