青山通りから、表参道へ2007 — 2015

青参道アートフェア・参加会場の記録

2014年 JAMIN PUECH|Massimo Leardini

青参道アートフェア2014のJAMIN PUECHでは、写真家Massimo Leardiniが紹介された。スカンジナビアの風景と、その中に調和して存在する人間を捉えた作品が説明されていた。

窓から柔らかな光が入る、白い壁の展示空間
展示空間のイメージ

01イタリアからノルウェイへ

Massimo Leardiniは、イタリア・エミリア=ロマーニャ州カットーリカ出身と紹介されていた。1987年からノルウェイを拠点に活動し、写真の仕事を行ってきた経歴が記されていた。

当時の紹介には「Carl’s Cars」「S-Magazine」「Smug」「D2」「Union」「Personae」などの雑誌名が挙げられていた。作品の発表と雑誌での撮影の両方に関わった写真家として、その活動が説明されていた。

02風景と人間の存在

作品の説明は、伝統に根差した撮影技法と美を捉える感覚に触れ、時間を超えたスカンジナビアの風景を主題としていた。その風景の中に人間の存在が調和していることが、紹介の核になっていた。

風景だけを切り離した説明でも、人間の姿だけを取り上げた説明でもなかった。両者が同じ画面の中に置かれたときの関係が重視され、写真を見る際の視点として示されていた。

03静けさの奥にある感情

当時の文章では、瞬間の純度や無垢さとともに、静かな空間に漂うもの悲しさが語られていた。北欧の風景の中にある不安を感じさせるという説明も添えられ、画面の静けさと、そこから受け取る感情の複雑さが対になっていた。

このような言葉は作品紹介として記されたもので、来場者全員が同じ感情を抱いたことを示すものではなかった。

04写真を見る2014年のフェア

第8回の青参道アートフェアは「Focus Photography」を掲げ、2014年10月23~26日に開催された。写真の記録と伝達という側面だけでなく、そこから何を読み取り、何を感じるかが、作品を楽しむ鍵として語られていた。

JAMIN PUECHは、この年にMassimo Leardiniを紹介した参加会場だった。街の店舗を巡るフェアの中で、日常の写真を見る速度を少し変え、画面にある風景と人の関係へ目を向けるための作家紹介が置かれていた。