青山通りから、表参道へ2007 — 2015

青参道アートフェア・参加会場の記録

2014年 soup of he(r)art|オスマ・ハヴィラティ・山元彩香

青参道アートフェア2014のsoup of he(r)artでは、オスマ・ハヴィラティと山元彩香が紹介された。写真を中心にした「Focus Photography」の年に、二人の制作と発表歴がひとつの会場の記録に並んでいた。

窓から柔らかな光が入る、白い壁の展示空間
展示空間のイメージ

01オスマ・ハヴィラティの観察

オスマ・ハヴィラティは1985年、フィンランド・ヘルシンキ生まれと紹介されていた。両親の影響で幼少時からカメラに触れ、University of HelsinkiとUniversity of Art and Design Helsinkiを卒業した。各地を旅して異なる文化を体験し、その経験から得た着想を写真表現へつなげていた。

当時の紹介は、シンプルでグラフィカルな構成と、観察によって得られたイメージに触れていた。2013年の出版物として「Polychromatic」が挙げられ、同年の発表歴にはフランス、コペンハーゲン、ロンドン、ロサンゼルスでの展示が記されていた。協力としてflotsam books(小林孝之)の名前も掲載されていた。

02山元彩香の学びと発表

山元彩香は1983年神戸市生まれ、2006年に京都精華大学芸術学部造形学科洋画コースを卒業した。2004年にはカリフォルニア・カレッジ・オブ・アーツへ交換留学し、その後の略歴にはエストニア、ラトビア、フランスでの活動や学びが記されていた。

個展として、2012年のCAP studio Y3と2014年のタカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルムにおける「Nous n irons plus au bois」が紹介されていた。出版物には2012年「amnion」と2014年「Nous n irons plus au bois」があり、展示と本という二つのかたちで作品が示されていた。

03写真の発表の場

山元彩香のグループ展歴には、2013年の「ジャパニーズフォトグラフィー戦後ー現在」や「Encounters of young international photography」、2014年の「tokyo2020」などが挙げられていた。2012年の東川国際写真フェスティバルポートフォリオオーディション準グランプリ、2006年の写真新世紀佳作も、当時の紹介に含まれていた。

二人の経歴は、写真作品が展示空間だけでなく、出版や様々な地域での発表へ広がっていたことを伝えていた。ただし、これらの個展や出版物に挙げられた作品すべてがsoup of he(r)artに並んだという説明ではなかった。会場の作品点数や配置についても、詳しい記述はなかった。

04展示と出版の年譜から

山元彩香の紹介には、2006年の「写真新世紀 東京展 2006」と、2007年の「写真新世紀 大阪展 2006」が記されていた。2011年にはラトビアでの「Gala Exhibition」「ISSP FINAL Exhibition」、北海道での「東川国際写真フェスティバル インディペンデンス展」があり、写真の発表を通して異なる地域をつないだ経歴だった。

2012年にはパリの「no found photo fair」と東京の「東京フォト」が、2013年には横浜での「東川町赤レンガポートフォリオオーディション受賞者展」が紹介されていた。個展以外にも、複数の写真家の作品が並ぶ場での発表が続いていた。

オスマ・ハヴィラティの2013年の活動には「Nordic Tones」「89+」「Wish You Were Here」が挙げられていた。同じ年の写真集「Polychromatic」はÉditions du LICから出版されたと記され、展示と本の双方による発表が紹介されていた。

052014年の写真への視点

2014年10月23~26日のフェアは、日常に広くある写真から作品へ関心を向けることを試みた。何が写っているかだけでなく、そこから何を読み取り、何を感じたかが、写真を楽しむ鍵として語られていた。二人の作家紹介も、旅や観察、制作と発表の歩みを通して、写真を見る際の背景を伝える役割を持っていた。