01スチールと映像の仕事
大森直の紹介は、静止した写真と時間を伴う映像という二つの媒体に触れていた。分野としてはファッション、音楽、広告、写真集が並び、作品が目に触れる場所も展示空間だけに限られていなかった。
写真に焦点を当てた2014年のフェアの中で、そのような仕事の広がりが参加作家の背景として示されていた。個別の撮影案件や会場での展示作品については詳しい説明がなく、仕事の分野と経歴を中心とする紹介だった。
02スタジオから独立へ
大森直は1972年宮崎県生まれと記されていた。1990~92の麻布写真スタジオ勤務に続き、1992~93にはホンマタカシ、1993~96にはZIGENに師事した。1997年からフリーランスフォトグラファーとして活動した経歴が紹介されていた。
エージェンシーの所属歴として、1997~02のVANESSA、2002のSECESSIONが挙げられていた。2007年には株式会社TableRock.Incを設立したと記され、制作とその活動の枠組みを築いてきた流れが示されていた。
032003年以降の展示歴
2003年には「COMMERCIAL PHOTO」100Photographers2003展と、個展「THE ROUTE 66」が記されていた。前者は富士フイルムフォトサロン東京、後者は六本木ヒルズでの発表として紹介されていた。
2009年には「Framing +」というグループ展への参加があり、同年のAPA日本広告写真家協会入会、2010~11のVantanDesignInstituteでの講師勤務も経歴に含まれていた。
04写真が街へ開かれた年
第8回の青参道アートフェアは、2014年10月23~26日に開催され、「Focus Photography」を掲げた。約30店舗、40組以上のアーティストという全体構成のもと、日常に広く存在する写真を作品への入口として扱った。Valmuerはこの年の参加会場として記載されていた。
フェアの説明では、写真の「記録と伝達」という働きに加え、見る人が何を読み取り、何を感じるかが重視された。大森直の仕事は、雑誌や広告などで見慣れた写真表現と、展示で作品を見る時間との間に関心を向ける背景になっていた。
