01ものづくりと彫刻
当時の紹介は、革と金属に関わる仕事を、単に製品の種類によって分けるものではなかった。伝統的な手仕事と、アートとしての新しい表現の融合を目指した制作として説明していた。
本池大介と本池作人の経歴には、ともに彫刻を学んだ経験があった。素材を扱う手の仕事と、立体の形を考える視点が、それぞれの制作の背景として示されていた。会場名と作り手の名前が近い位置で語られた点も、この参加記録の特徴だった。
02本池大介の空間への視点
本池大介は1974年生まれ。デザイン学校を卒業した後、イタリアへ渡って彫刻を学んだ。帰国後にLEATHER &SILVER MOTOを立ち上げたという経歴が紹介されていた。
紹介文には、ショップをひとつの作品と捉え、アーティストブランドとしての新しい形態を追求したと記されていた。個々のものの制作から、それを置く場所や人が入る空間全体へ関心を広げた姿勢が示されていた。
03本池作人の立体的な視点
本池作人は1977年生まれ。東京造形大学彫刻科を卒業した後、LEATHER & SILVER MOTOに参加した。彫刻的観点から靴のラインを立ち上げたことが、当時の経歴に含まれていた。
2005年からは、レザーアートとしてのファッションをテーマにミラノとパリで発表していた。2009年には米子市美術館、2010年には島根県立石見美術館で作品を発表したと記されていた。これらは2014年の参加時に紹介された過去の仕事であり、同年の会場の展示一覧ではなかった。
04アートとプロダクトの関係
当時の説明では、アートとプロダクトを密接に関連付けたプロジェクトとして「MOTORATORY」が紹介されていた。二人の制作は、使うものと見るものをきっぱり分けるのではなく、その間にある表現を考えるものとして伝えられていた。
2014年のフェアは写真に焦点を当てていたが、参加紹介には様々な素材や立体表現も含まれていた。LEATHER&SILVER MOTOの記録は、彫刻と手仕事、製品と空間という関係から、この年の表現の広がりを伝えていた。
