01身近なものから家具と空間へ
制作の分野には家具、内装、店舗、ディスプレイデザインが挙げられていた。素材やものがもともと持っていた形や色へ目を向け、その特徴を作品として展開するスタイルが説明されていた。
すでに使われたものや身近な既製品を、別の構成の中で見ることが、その制作の入口になっていた。家具という使うものと、展示や店内で目にする構成とが、同じ制作の範囲に含まれていた。
02当時のコンセプト「Clear」
2013年の紹介では、コンセプトを「Clear」と記していた。素材感の明確さ、シンプルさ、身の回りのものの見え方をクリアにする構成が、その説明だった。
形を複雑にすることよりも、素材やものの特徴がどのように見えたかに関心が置かれていた。ここでの「Clear」は当時の制作の考え方として示された言葉であり、特定の作品名や展示全体の題名としては記されていなかった。
03studioBOWLの発足と2013年の活動
Ryohey Murakamiは1989年生まれと紹介されていた。2012年4月に武蔵野美術大学油絵学科油絵専攻を卒業し、2012年11月にstudioBOWLを発足したという経歴が記されていた。
2013年には、2月のrooms26「扉の向こう側」への出展、4月のMroman resortの内装とディスプレイ、6月のWALL STREET MARKETへの出展と空間ディレクションが紹介されていた。8月には「Clearly kitchen」という個展兼展示販売会への出展があり、チョコレート工房Xocolのディスプレイやグラフィックの仕事も挙げられていた。
04店内の表現を見る参加記録
AKsは、2013年の参加会場としてstudioBOWLの活動を紹介した。当時の会場説明には、グリーンとヴィンテージアイテムで構成されたインテリアが記されていた。会場の内装と作家の制作に関する紹介はあったが、どの家具や什器をこの年の展示として置いたかという詳細な一覧はなかった。
青参道アートフェアは、ショップの空間を作品の展示会場として用いた。空間やディスプレイを手がけたstudioBOWLの紹介は、置かれたものだけでなく、その置き方や素材の見え方を考える入口になっていた。
