01日常から色と形へ
奥原しんこは、ペインティング、コラージュ、ドローイング、エッチングなどの方法で作品を制作していた。散歩の途中で見たものや小さな気持ちの変化が、そのまま説明されるのではなく、別の色や形へ置き換えられるという紹介だった。
作品に至る入口として風景や植物が挙げられ、特別な出来事に限らない日々の経験が制作へつながっていたことが伝えられていた。仕事の媒体には書籍、雑誌、広告、CM、ウェブなども含まれ、展示と日常の視覚表現にまたがって活動していた。
02作品集と個展
2004年には初作品集「KU U KI」、2008年には「眠る人」を出版した。作品集の名前と合わせて個展歴も記され、2004年の「空気」、2005年の「ある風の強い日に」、2008年の「眠る人」などが紹介されていた。
2012年の個展には「わが美しき故郷よ」と「そのつづき and then」があった。2013年はPLAIN galleryでの「ONE & THE SCEN」、haseでの「おちこち」が挙げられていた。会場と題名が並ぶ経歴からは、異なる場所で作品を発表してきた歩みが示されていた。
03国内外の展示歴
グループ展には、2004年の「WINTER SHOW」、2006年の「tenants」、2007年の「Jardin Secret」「YOUNG JAPANESE PAINTERS」「Trans JAPAN」などが記されていた。2009年には「The Other Land」、2010年には「Look Forward! -Artist file the Future-」、2013年には「Re START」が紹介されていた。
これらは奥原しんこの活動の背景として挙げられた展覧会だった。AVEDA Lifestyle Salon & Spa 南青山での個別作品名や出品点数を示した一覧ではなく、この年に紹介された作家の表現と歩みを伝えるものだった。
04サロンも展示の場となったフェア
青参道アートフェアは、街の店内のスペースを作品の展示会場として用いた。ブティック、カフェ、ギャラリーに加えてサロンも参加し、普段は別の目的で訪れる空間が作品と出会う場になっていた。AVEDA Lifestyle Salon & Spa 南青山の記録も、その2013年の参加のひとつだった。
この紹介の中心は、会場で取り上げられた作家と制作だった。日常の風景を色や形へ移し替える仕事そのものが、ここで残された記録だった。
