青山通りから、表参道へ2007 — 2015

第9回 · 2015

第9回 青参道アートフェア — LOVE and PEACE

2015 年10月15日(木) ~ 10月18日(日)、第9回の青参道アートフェアが開催された。テーマは「LOVE and PEACE」。ショップやカフェに作品が置かれ、通りとアートの関係が再び問われた。

窓から柔らかな光が入る、白い壁の展示空間
展示空間のイメージ

01使い慣れた言葉を問い直したテーマ

「LOVE and PEACE」という標語は、使い古された言葉でありながら、その時代にも機能するのか。2015年のテーマ文は、その問いから始まっていた。愛と平和が時代の空気だった頃から、人々はどこへ進んだのかという問いが続いた。

テーマ文は、映画で未来として描かれた2015年にも触れていた。未来という言葉の明るさだけでなく、LOVE and PEACEを改めて確認しなければならない時代への感覚が示された。その手掛かりがアートの中にあるかもしれない、という問いの形がこの回の入口になっていた。

02ショップとカフェが会場になった

第9回の概要は、青参道一帯の店舗のほか青山、表参道、原宿など約40店舗、40組以上のアーティストと記していた。青山通りと表参道の裏通りを拠点に、アートで通りが賑わい、現代アーティストの作品を楽しむことが目的とされた。

会場の一覧には、ショップとともにカフェなど食の場所も並んだ。店の用途を一種類に揃えるのではなく、普段と異なる場所で作品に出会うことがフェアの経験になっていた。同じテーマを掲げながらも、店ごとの空間と作家の表現の組み合わせに違いがあった。

032015年のディレクターと役割

ディレクターは鈴木一成(Gallery OUT of PLACE TOKIO)、松本綾子(nap gallery)、宮下和秀(Gallery MUG)、坂井俊之(hpgrp GALLERY TOKYO)と記された。監修は戸塚憲太郎(hpgrp GALLERY TOKYO)、PRは市川靖子(Art&Style)だった。

これらの名前は2015年の役割として紹介された。複数のディレクターと店舗が関わる構成は、街の中にさまざまな表現への入口を作った。ひとつの作品だけでテーマを代表させるのではなく、通りをめぐりながら異なる見方に触れることができる形式だった。

04参加ショップ・会場

以下は2015年の参加店・会場一覧に掲載された名称だった。

  • BACCHUS
  • Bazar et Garde-Manger
  • Cafe MADU
  • CANNABIS
  • CANNABIS Ladies
  • coutume青山店
  • crisscross
  • DaB omotesando
  • DECOdeBONAIR
  • Epoi room
  • ganzo(参加店舗)
  • GRANNY SMITH APPLE PIE&COFFEE青山店
  • Harold&Co
  • H.P.DECO
  • H.P.FRANCE BIJOUX表参道
  • hpgrp GALLERY TOKYO
  • io H.P.FRANCE
  • IOSSELLIANI T-02-IOS
  • JAMIN PUECH
  • Juana de Arco
  • LAUREL
  • LEATHER&SILVER MOTO
  • Lamp harajuku Gallery
  • maison de CONCENTO
  • MIHARAYASUHIRO TOKYO
  • NEARL’S YARD REMEDIES GREEN SQUARE
  • NEW YORK GALLERY
  • OSKLEN
  • SERGE THORAVAL
  • soup of he(r)art
  • THE BURGER SRAND FELLOWS
  • TRICO FIELD
  • UMiTOS
  • Usagi pour toi
  • valmuer
  • WALL
  • WUT
  • 居酒屋 東京十月
  • 水金地火木土天冥海
  • ライチ
  • 利庵アーツコレクション

05年ごとの主題を行き来する

前年の2014年は、写真に焦点を当てた回だった。2015年は表現の媒体だけでなく、LOVE and PEACEという言葉を前面に出した。それぞれの年の主題を並べると、同じ店舗展示の形式を使いながら、作品への入口を変えていたことが分かった。

このサイトが対象にした2007〜2015年の記録では、2015年が最後の年だった。それはフェアそのものの最終回を意味しなかった。青参道の店とアートがどのように関わったかを、ここで扱った年の展示やテーマを通して読むための区切りだった。

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